素材が陶器なので変色にも強くて見た目も美しいセラミックは、歯ぎしりや歯を食いしばるようなことをしない限りは長い時間使い続けることができます。
クリーニングをすることで見た目もいつまでも美しくキープできるのも特徴ですが、施術が終わるまでには一体どれくらいの期間が必要なのでしょうか。
その患者さんの歯の状態や本数にも影響されますが、早い場合で1本に1カ月かかると言われています。
プラスチックをかぶせるよりも料金はかかるものの、持続期間の長さや仕上がりのナチュラルさなどの利点が複数あるんですよ。
患者さんの歯にセラミックをかぶせる前に虫歯が見つかった場合は、まずその歯を治療することから始めなくてはいけません。
セラミックの治療に要する期間はどれくらいか

本人が気づいていないところに虫歯が出来ていることも考えられますよね。虫歯が見つかったらその部分を削り取ります。
すでに虫歯の治療を済ませてあって詰め物などをしている場合はこれも剥がすことになります。
セラミックをかぶせる前に歯を前もって削ってから土台を作った後で、ようやく歯型を作成する流れになるのです。
削った部分は人工の歯を使って固定することになっていますし、詰め物なども仮のものを入れておくので安心しましょう。
1回目の治療ではセラミックを作る為の型取りだけで終了します。
まだ型取りだけですが、これだけでも1時間くらいかかるんですよ。
この時に作った歯型を用いて模型が作成されますが、これを使って歯科技工士がオールセラミックの人口の歯を作るまでに1週間くらいかかります。
2回目の治療
2回目の治療では人工歯が患者さんの歯にぴったりフィットするかを確かめます。
歯のかみ合わせは全身に影響をするので、ここでしっかり不具合の有無を確かめておかないと後で不快な症状やストレスが発生するかもしれません。
面倒かもしれませんが、これから長い時間快適な口内環境を維持するためにも我慢しましょう。
1回目で歯に入れた詰め物や仮の歯はこの段階で外してしまいます。
ちなみに2回目の治療はわずか30分で終わるので、1回目の時よりはすぐに終わります。
3回目以降の治療でも、人口はで生活をしてみて実際に違和感がなかったか、噛み合わせなどに異常がないかなどを確かめてくれるので、もし途中でトラブルがあっても安心ですね。
具体的にはどれくらいの期間でできるのか

虫歯などの症状が比較的軽くて、人工歯の本数が少ない場合はこれらの流れが完了するまでに大体1か月から1か月半くらいかかります。
もし虫歯の症状が酷くて神経の処置まで事前にしなくてはいけない場合は、どれくらいかかるのでしょうか。
根管治療をすることになるので、大体3か月くらいは必要です。
沢山の歯をキレイにしたいなら本数の分、さらに時間も費用も掛かるので覚えておいた方がいいですね。
型取りの前に麻酔を打って歯の神経を抜いて置き、中を消毒してから細菌の感染を防ぐための対策をします。
神経を抜くときに歯茎が腫れてしまうので、そのままの状態で型取りをすると正確な方を作ることができません。
歯茎の状態が回復してから歯型を取ることになるので余計に時間がかかってしまうわけですね。
人工歯をかぶせた後もこれで終わりではなく、歯の中で細菌が感染しないための予防的な治療を行うことになるので、通院回数もさらに増加することになります。
虫歯が深刻な人はそれなりに長期戦になると覚悟しておいた方がよさそうですね。
根管治療をした方がいい歯が多い場合は、一回ですべての神経を抜かずに何回かに分けて治療をするので、さらに時間がかかります。
セラミックとよく似た審美治療にインプラントというものがありますが、こちらの方が治療が完了するまでにさらに時間がかかります。
大体4か月はかかるとみておきましょう。